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    小坂ぶどうの成長日記 「小坂ぶどう物語」最新2025Update

    鴇地区の山ぶどう畑の日々の様子 「小坂ぶどう物語」

    小坂ぶどう物語【やまぶどう系品種】new virsion2025 
    ■灼熱の陽射しから小公子を救え――傘かけに込めた真夏の情熱
    |梅雨の影響を受けず順調に肥大期を迎えた小公子。しかし薄皮ゆえの脆さは、これから訪れる猛暑が試練となる。傘かけの一枚一枚に宿る、鴇のブドウ農家たちの決意を追った。
    梅雨の長雨に泣かされがちな東北の夏だが、今年の小坂町鴇地区は珍しく晴天続き「小公子」は顆粒肥大期を迎え、青い実をふっくらと膨らませている。とはいえ薄皮のこの品種にとって、次に立ちはだかるのは猛暑と強い日差し。裂果や熱傷を防ぐべく、農家は朝から晩まで“傘かけ”と呼ばれる紙の帽子を一房ずつ丁寧に掛けていく。紙は雨滴をはじき、内部の温度を下げ、風だけを通して蒸れを防ぐ優れものだが、数千房に施す作業は過酷そのものだ。汗でシャツを濡らし、腕を真っ赤に焼きながら、それでも彼らは「秋に最高のワインを届けるため」と笑う。白い傘がリズム良く揺れる棚の下で、小さな王子たちは夏を凌ぎ、やがて深い紫紺へと装いを変える。鴇の高原性気候と昼夜の寒暖差を活かしつつ、傘かけは粒温を微調整する“見えない仕事”。その手間と情熱こそが、この土地の味を形づくっている。

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