About Kosaka City

小坂町について

小坂町の「火山灰地」、一年を通しての「冷涼な気候」が日本一の「山葡萄」を育む

国内有数の観光地「十和田湖」は火山の噴火できた火山湖、小坂の地質は火山灰地が拡がります、水はけがよく、冷涼な気候も「山ぶどう」には最適、豊富な地元食材とのマリアージュ企画が満載

小坂町の歩み History

平成元年1989年 「山葡萄」を柱とするワインプロジェクトがスタート

鉱山の町「小坂」にワイナリーを! まさに「ゼロ」からぶどう園をつくる壮大なプロジェクト、その当時から「ワインツーリズム」構想を視野に、実に約30年の時間を要して現実のものになりました

歩み【1】:History

秋田県北部に位置する小坂町は、明治時代から鉱山の町として栄えました

そんな小坂町も戦後は採掘量の減少や若者の県外流出、企業の撤退などから、徐々に鉱山は廃れ、鉱業に支えられてきた小坂町の経済にも翳りが見えてきました。
平成に入り小坂町は、新たな産業を創り出すために立ち上がりました。その中で出てきたアイデアの一つが「小坂町にワイナリーをつくろう!」というものでした。
当時は利用していない農地(遊休農地)も多くその利活用という観点からも「ぶどう栽培」は有効であると考えられました。
そして小坂町とその周辺には、様々な「観光スポット」があります。
観光地を訪れた皆様に、地元産のぶどうで作られた本格的なワインを楽しんでほしい、そんな願いのもと、「ワイナリーをゼロからつく」る、小坂町の壮大なプロジェクトがスタート

歩み【2】:History

小坂町鴇(ときと)地区は「火山灰土壌」で水はけが良く山葡萄栽培に最適な環境

ぶどう栽培は、昭和63年(1988)遊休農地の利活用のため、鴇地区で始まりました。
鴇地区の標高は約300mで「寒暖差」もあり、太古に十和田湖の大噴火によって堆積した火山灰土壌で水はけが良くぶどう栽培に最適な環境でした。
年間日照時間が短い北東北にあって、敢えて欧州系のワインぶどう品種は選択しませんでした。また欧州系以外の品種となれば選択肢も少なく、当時はどこのワイナリーでもほぼ同じ原料のワインが占めていました。
気候と土壌を生かしながら、地域の特徴を出すことを考え、冷涼で日照時間の短さに左右されないワイン原料としても当時は珍しい「山ぶどう」系品種を導入しました。
さらに品種特性を活かすため、自根(一般的には接木)にこだわり栽培を行ってきました。

歩み【3】:History

昭和63年(1988)小坂町の山葡萄栽培が始まり、その29年後、念願のワイナリーが完成

小坂七滝ワイナリーは、平成29年10月、日本の滝百選にも選ばれた名瀑「小坂七滝」の向かいに完成しました。
秋田県側からの国内有数の観光地「十和田湖」の入口にあたり、隣接する道の駅「こさか七滝」にはシーズン中は観光客の方々が多数お越しになります。
「山ぶどう」系品種の栽培を始めて29年、いつかは小坂町にワイナリーを夢見て栽培を行ってきました。
ワインの原料となるぶどうを栽培するぶどう園は、小坂七滝の上流の大地「鴇(ときと)」地区が中心となり栽培されています。
ワイナリーから約2km(車で約4~5分)の距離と近く、ぶどう園の中にワイナリーがある距離感になります。
収穫されたぶどうはワイナリーに即日入荷し、ワインの原料として新鮮なまま醸造されることになります

葡萄栽培への挑戦 Carenge

長く成果の出ない年が続く・・・努力が報われない「焦燥感」の日々を経験

まさしくゼロからのスタート、「平成8年」までは苦労の連続、生産者が力を合わせて、ぶどう栽培に没頭するも、花は咲くものの、収穫量が少なく品質も思わしくない年が続きました。

葡萄栽培【1】:Carenge

“山ぶどうの父”故・澤登晴雄氏から受け継いだ葡萄の苗を小坂町に!

これまでワインと全く関連がなかった地にぶどう園をつくり、ワイナリーを開くというプロジェクト、その道のりは決して楽なものではありませんでした
何もかもが手探りの中、救いの手を差し伸べてくださったのが“山ぶどうの父”とも呼ばれる山ぶどう研究者、故・澤登晴雄(1916~2001年85歳没)先生でした。
山ぶどうの特徴を活かしたワイン専用種を育成するため、生涯(約50年の歳月)をかけ、「山ぶどう」の品種改良を重ねていらっしゃいました。
小坂町でしか飲めないワインをつくる―そんな私たちの思いに共感していただき、日本オリジナル品種「小公子」をはじめとするぶどうの苗を譲ってくださり、 その育て方を一からご指導いただきました。

葡萄栽培【2】:Carenge

手を差し伸べてくれたのは、横手市の葡萄生産農家さんや秋田県果樹試験場の皆さんでした

まさしくゼロからのスタートで「平成8年」までは苦労の連続でした。
澤登晴雄先生の繋がりで、横手市大沢地区を中心とするぶどう生産農家さんをご紹介頂きました。横手市のぶどう生産農家さんの圃場に週1回のペースで5年間通い、北国におけるぶどう栽培技術や品種選定の見極め等を学びました。
秋田県果樹試験場の皆さんには病害虫の知識や防除の考え方を叩き込んでいただきました。努力の甲斐あって小坂町における山ぶどうの「栽培技術の体系」が確立されてきたことで、光明が差し込み、確実な感触がつかめてきました
徐々に成果が表れるようになり、初めて満足のいく結果が出ました。それが「平成12年」、今までの苦労や努力が報われた瞬間でした。

葡萄栽培【3】:Carenge

小坂町 鴇(ときと)地区の山葡萄はまさしく「ワイン」専用に栽培

作業が分散出来るように早生・中生・晩生の品種が栽培されており、
品種ごとの収穫適期がおよそわかっています。
ぶどう生産者はその時期を見極め、収穫日を決定し、天候の予報などにより収穫時期の調整をします。
収穫に関しても一切の手間を惜しまず、一房一房、丁寧に手摘みされています。
機械を使って、一度に大量のぶどうを収穫することも可能ですが、機械に頼るとワインの味や風味に影響する「腐敗果」や「未成熟果」も混入してしまいます。
鴇地区の栽培農家がぶどうの状態を見ながら、腐敗果や未成熟果をハサミで切り落とし、混入を未然に防いでいます。
人の手を通すことで、ワイナリーで使用される高品質なワイン用ぶどうが収穫されています。

ワインツーリズム Wine Tourism

ワイン(ワイナリー)を通しての「コト・体験」は小坂町の風土や特徴を知るきっかけに

ワイン関連資源(葡萄・地元食材・観光)を有効活用して、どれだけ参加されたユーザーさんに心に残る「体験」をして頂けるか、又足を運んでもらえるか? 町を上げて一生懸命取り組んでいます

ワインツーリズム【1】:Wine Tourism

毎年10月開催の「創業祭」には町内外から大勢の“ワインファン”が訪れる

毎年10月第1週目の土日は小坂町は「ワイン」一色になります。
山ぶどう系品種「ワイン」の飲み比べ、日本BBQ協会公認の上級インストラクターによるお肉の提供、地元飲食店のブースも出店し、心行くまでワインとフードを楽しみます
入場などは無料で、ワインはチケット制でグラスワインとしてご提供致します。
ワインとフードとくれば、ミュージックです。地元のジャズ演奏グループにもご登場頂き、会場は最高潮に盛り上がります。

ワインツーリズム【2】:Wine Tourism

「ワイナリー見学」や葡萄畑の「農業体験」などを通して地域の風土や特徴を感じてもらう

ぶどう~ワイン(ワイナリー)~地元食材の体験を通して、小坂町に興味を持って頂き、又、足を運んでもらう機会を作ることも小坂町にとっては大きな財産になっています。
2021年には小坂町と連携協力協定を結ぶ秋田県立大の学生さんたちをお招きし、若者にもご協力頂き、若者目線の「提言」なども頂いています。
モニターツアーなどの企画も行われており、様々なご意見を頂きながらさらに検討を重ね、楽しんで頂ける企画を目指しています

ワインツーリズム【3】:Wine Tourism

「地元飲食店」が企画する「地元食材」とのマリアージュは多数の店舗が腕を競う

ワイン効果により地元飲食店が活気を取り戻しています飲食店自らがぶどう栽培やワインを学び、ワインを深く知ることにより、店舗のメニューなどの工夫が行われています。勿論、観光客の方が店舗に立ち寄った時に料理とワインとの相性などの説明も聞けます。
地域の「地元食材」を、地元産ワインとのマリアージュで、ここでしか体験できない非日常を感じて頂ける時間にするべく努力を重ねています。

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  • 〒017-0203 秋田県鹿角郡小坂町字上向滝ノ下22
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