3月4日(土)・5日(日)【ワインと肉三昧】モニターツアーが開催されました
小坂町ではグリーンツーリズム構想の一貫として、2017年度9月より小坂産のぶどうを原料としたワイン生産を計画しており、今回のツアーはワイン生産にあったてのモニター収集と小坂町を広く知って頂くうえでの地域の特産品や観光スポットなどを巡る企画、「ワインと食(肉)」をテーマに企画されています。3月4日(土)~3月5日(日)の二日間に渡って行われたモニターツアーの様子をご紹介します。(記:ウェブ編集者)
【ワインと肉三昧】一日目
・康楽館からスタートです
国重要文化財「康楽館」前が今回のツアーのスタートです。康楽館は芝居小屋として、明治43年8月に落成され、一世紀以上、地域の皆様に親しまれています。小坂鉱山の繁栄や鉱山町の都市基盤整備を物語る遺構のひとつとして歴史的にも非常に貴重で、近代の芝居小屋のうち、伝統的な形式を踏襲しながら、その当時では非常に珍しかった洋風の意匠も取り入れた現存最古のものとして歴史的価値が非常に高い建築物となっています。
小坂まちづくり株式会社代表取締役 高橋社長より、館内の説明を受けました。
康楽館では一階桟敷、二階桟敷が準備されいて、桟敷は年季の入った木造のつくりが、明治からの歴史とどこか温かみのある雰囲気を醸し出しています。手すりには焦げたような穴があり、これは当時の観客が煙管を楽しみながら芝居を見ていて、ついた穴だという説明を受けました。
又、館内地下では回り舞台の仕掛をみることができます。大変巨大(直径9.73メートル)な仕掛けで「奈落」と呼ばれているそうです。「ろくろ」仕様により、4人の人力で回し、現在、上演されている芝居でも使用されており、100年を過ぎても尚、現役で活躍しているそうです。
今回のオープニングは「ブラボー中谷マジックショー」です。コミカルなマジックが繰り広げられ、冬の間は閉館されている館内は久々の活気を取り戻し、笑い声が絶えないひと時になりました、ブラボー中谷さん、どうもありがとうございました。
・ワイナリー予定地見学、ウィンナー造り体験
一行はバスで移動し、小坂町のワイン生産の拠点となる、ワイナリー建設予定地に到着です。樹海ライン沿いの「七滝エリア」にあります。「日本の滝百選」のひとつに数えられる名爆「七滝」を中心に、道の駅、産直施設や農畜産物加工施設などが隣接し、小坂町の観光スポットの一つになっています。体験農園なども行われており、ワイナリーに隣接して、周辺にぶどう栽培が予定されているそうで、近い将来、ぶどう×ワイン×農畜産物の体験型レジャー施設が完成するそうです。今からとってもワクワクします。
一行は、ワイナリー予定地に隣接するポークランドグループ様が経営する「まんまランド」にて、ヘルシーでとっても美味しいと有名なブランド豚「桃豚」を使ってのウィンナー造りを体験します。これもワインと肉三昧のテーマに基づく一貫で、ここで体験した自家製(?)ウィンナーは今晩の夕食で食すことが予定されています。ポークランドグループ様の担当者から、指導を受けながら、悪戦苦闘?始めての方がほとんどで、慣れないウィンナー造りに取り組みました。特に、腸詰が難しく、薄い腸皮に穴が開かないように、ひき肉を入れ込むのに苦労したようです。苦労して、完成した、自分の作品に最後は皆、歓喜の声をあげていました。
本日のお宿、賑山亭さんに到着!
今回のお宿「十和田湖畔温泉 賑山亭」さんに到着です。今回のツアーのメインイベント、ワインと肉三昧の体験です。到着後は、支配人様の説明を伺ってから、しばしの自由時間、温泉に入るもよし、近くを散策するもよし、どんなお肉が出てくるのか?ワクワクです。
■本日のメニュー
・比内地鶏、かづの牛短角
・秋田錦牛黒毛、小阪産ラムラック
・桃豚スペアリブ、桃豚肩ロース
・桃豚ソーセージ(体験)
・小坂産椎茸、とうもろこし
・ホタテ、ヒメマス、海老
・せんべい汁
・冷そば
・デザート
食べきれないほどの食材を豪華にも、炭焼きのバーベキューを館内で頂きます。小坂町にはありとあらゆる肉材が存在し、どれもブランドといわる肉ばかりです。山の幸だけではなく、十和田湖と言えば、「ヒメマス」も忘れてならないところです。どれも脂がのっていて、ワインとの相性は抜群、地元の山ぶどう「小公子」や「ワイングランド」のワインと共に頂きました。今回のアレンジは、シニアソムリエで今回のツアーのコーディネイター小西氏には感謝です。
【ワインと肉三昧】二日目
「小坂ワイナリー構想セミナー」
ワインとまさに肉三昧に疲れ胃にはsimpleな朝食が嬉しいです。米がとっても「美味しい」のに驚きました。Simpleなおかずに美味しいお米の朝食、あああ、日本人に生まれてよかった(笑)
朝食後はセミナールームで、今回のモニターの元になっている。「小坂ワイナリー構想セミナー」で小坂町の今後の戦略の講義を受けます。地域の財産を有効に活用し、観光客を増やし、雇用や経済を活性化させる一大プロジェクトです。元々、恵まれた自然に囲まれ、ブランド品(農畜産物)が多いのに、今までは相乗効果がほとんどありませんでした。それらを単品で個々に販売・マーケティングするのではなく、町が戦略を練り、施設や土地を提供することで、点を線に繋げ、オール小坂として国内外にアピールしていくという発想。
又
体験を通して、小坂を知ってもらい、小坂に移住したい、子育てをしたいという若者を増やし、就業のバリエーションや機会を増やすことにも繋がります。まもなくスタートする小坂
グリーンツーリズム構想に期待したいところです。
再び小坂町市街地へ
小坂町市街地に移動し、国重要文化財「小坂鉱山事務所」の見学です。日曜日ではありましたが、特別に学術員の方のご案内を頂けることになりました。明治38年に建設、明治期から大正期にかけて鉱産額日本一を誇った小坂町のシンボル。その当時は珍しいかった木造3階建て、ルネッサン様式を取り入れた豪華な外観、玄関ホールからの1階から3階までのらせん階段が印象的で、バルコニーの透かし飾りもレース編みのような、とても精巧で綺麗な仕上がりに驚かされまました。
内装もとても豪華で、単なる「事務所」というより、昔の貴族の方の豪邸といった趣です。鳥飛ぶ落とすような鉱山の繁栄が忍ばれます。又、鉱山ではその当時は珍しかった外国人技術者も多くいて、小坂で指導にあったていたそうで、当時の指導者の影響が建物にも現れているなと感じました。博物館としても数多の資料や当時の使用されていたものが展示されていて、訪れる者に分かりやく、展示の仕方も工夫されていて、飽きさせない工夫がされているなと感じました。
次は
歩いて移動です、「小坂鉄道レールパーク」を見学です。
小坂の鉱山開設ともに誕生した小坂鉄道ですが、鉱山廃坑ともにその人・物資の運搬とう職務に終止符が打たれ、小坂鉄道は営業を廃止しました。しかしながら、町は旧小坂駅と設備を再利用し、レール遊びの複合施設として、2014年に生まれ変わりました。秩父宮、高松宮殿下がご乗車になった貴賓車や蒸気機関車や普段ではなかなか見ることのできないディーゼル機関車が展示されている機関車庫などを見学しました。
今回は見ることができませんでしたが、ブルートレインあけぼのなども寝台列車を利用した宿泊施設になるということだったので、鉄道ファンには答えられないものになるんだろうな?と思いました。次回は是非、体験したみたいものです。
ランチは小坂超人気グルメ
そろそろ、お昼も近いとうことで、小坂町の超人気グルメが楽しめる企画、小坂ホルモン焼き、かつラーメンを食す。一行二手に別れ、それぞれの選んだグルメを堪能します。今回、筆者は、小坂ホルモン焼きを選択しました。とにかく、ホルモンが柔く、野菜と一緒に焼くので、脂っこくなく、とってもヘルシー、特性の甘辛ダレが絶妙で、とにかくご飯がすすみます。それぞれのお店でお店独自の秘伝の味があるそうで、ビールにも合うんだろうな?是非、泊まりできたいです。
これで今回の 魅惑の小坂「ワインと肉三昧」モニターツアーも全日程終了です。別れを惜しみながら、記念撮影。

まとめ
小坂町のグリーンツーリズム構想を体験し、改めて小坂町のポテンシャルを実感する二日間になりました。生産物の2次化だけではなく、いかに×3の6次化がどれだけ重要になってくるのか?と考えを新たにしました。個別にブランディング(マーケティング)するには限界があり、2次化のみではユーザーには伝わりにくい時代になっていますし又、収益が出にくいのが現状です。
6次化によって付加価値をつけることで、始めてスタートラインにつける・・・、体験がさらなる興味を惹きつけることに繋がるのですが、口でいうのは簡単という話になると思います。
マクロ・ミクロの戦略を持っていかに点を線に変えていくか?、粘り強く、PDCAサイクルをいかに実施できるか?がポイントになりますね。
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